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芸術か猥褻か [映画]

■大島渚監督の"In The Realm Of The Senses"=愛のコリーダ を見た。
1976年、いまから37年前の作品である。

Criterion Collection の北米版Blu-rayディスクが、http://www.amazon.com/ から$23で買えるし、以下のように日本アマゾンでも購入できるらしい。もちろん無修正である。
藤竜也の新録インタビュー(2008年日本語) 、大島渚, 藤竜也, 松田暎子の1976年のインタビュー(ベルギーのTV番組より)、コンサルティング・プロデューサー柴田駿(フランス語), 配給アサクラヨウコ(フランス語)、助監督の崔洋一(日本語)、プロデューサーの若松孝二(日本語) らのインタビューが付属している。

この映画についてのブログを発見した。→ http://dupleix5.blog49.fc2.com/?mode=m&no=8
素晴らしい表現力と文章力で書かれており、私のつたない言葉で補うべくもない。
「猥褻か芸術か、などという古典的な論争がいかに不毛であるかを実証した紛れもない傑作である」
と締めくくられている。
まさに同感であった。
芸術であり、エロであります。(「猥褻」は官憲用語だと思うので)

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近年、グローバル化の影響か無修正のBlu-rayが容易に入手できるようになったことが歓迎できる。
いったい日本という国は、いつまで「猥褻」などという官憲用語を持って、表現の自由を奪い続けるのだろうか?
また、特別秘密保護法が提出されようとしている中、37年も前にこの映画を作った大島渚という反骨の監督に
あらためて敬意を表しご冥福を祈ります。

■同時に、「ナインハーフ」=NINE 1/2 WEEKS を見た。
エイドリアン・ライン監督 1986年のこれも過激描写とかで話題になった作品。
この映画は露出はありませんが、エロです。洋の東西を問わず愛のコリーダと同床異夢という感覚を受けた。





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骨のある映画「イヤー・オブ・ザ・スネーク 第四の帝国」 [映画]

久しぶりに骨のある映画を見た。
端的に言ってしまえば、この映画のストーリーは、ロシア政府がチェチェンへの武力制圧を推し進め反テロ法を促進するため、自作自演テロを行っていた。その中でドイツ人ジャーナリストが亡き父のメモによってそれに気づき・・・というものである。「骨のある映画だ」というのは、ジャーナリストの亡き父が残したメモが、「9・11で燃え上がるワールドトレードセンター」の写真の裏に書かれており、この9・11の写真が何度となくこれ見よがしに出てくるのである。監督がいいたかったことは、「9・11も自作自演テロだよ」ということが私にはすぐわかった。全てが自作自演テロかどうかは、議論の残るところだと思うが、飛行機が衝突していないビルが完全崩壊したり、ペンタゴンに突入した民間飛行機の形跡が全くないなど、アメリカ政府の関与、特にブッシュの関与があったことは間違いないと、私は考えている。さすがドイツ人監督である。

*********AMAZON商品紹介から******************
事実は、真実ではない。
【ストーリー】
チェチェンとの情勢が緊迫するロシア。ドイツ人ジャーナリストのポールは、亡き父の友人アクセレイの口利きで雑誌社に赴任するためモスクワへ渡った。
ロシア政府が一刻も早く反テロ法を施行しようと反政府勢力を弾圧する中、ジャーナリストのイジェンスキー殺害現場に出くわす。
彼を慕う謎の女性カティヤの依頼で、事件の記事を掲載するが、雑誌社にとって命取りの行為だと問題視されてしまう。
その後、カティヤと深い仲になるが、地下鉄で爆破テロに巻き込まれ、意識を失い目を覚ますとそこは刑務所の病棟。
テロ実行犯の濡れ衣を着せられてしまったポールに待っていたのは、あまりにも残酷で理不尽な状況だった・・・。
************************ AMAZONから 以上****************

日本未公開、WOWOWでは放映されたが、結構飽きのこない展開でスピード感とスリリング感があり、アマゾンで ¥3494 とDVDも比較的お安いので一見の価値有り。



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